雇用主スポンサー ビザ

オーストラリア永住権の雇用主指名ビザは、オーストラリア企業が(合法的かつ積極的に事業を展開している限り)従業員をスポンサードすることにより取得できる永住権です。
雇用主指名のプログラムは、オーストラリアの雇用主が海外からの技術者を迎えることによってスキルの不足を満たせるようになることを目指しています。

2つある雇用主指名 ビザについては以下の通りです。

・雇用主スポンサービザ(ENS: Employer Nomination Scheme)サブクラス186
・地域スポンサー移住スキームビザ(RSMS: Regional Sponsored Migration Scheme)サブクラス187

ENSは、その事業の欠員を埋めるためにオーストラリアのどこでも事業を支援することができますが、RSMSはオーストラリアの特定地域や低人口の地域における雇用者によってのみ利用することができます。譲歩された基準および許容範囲の広い指定職業がRSMSに適用されます。

ENS

ENSではオーストラリアのどの地域の起業でも永住権のために技術者を指名することができます。
サブクラスは186のみです。オーストラリア、もしくは国外のどちらにいても申請が可能です。
ENSのプロセスは2ステップです。まず、雇用主が指名側として承認されるための部門に申請を行う必要があります。
次に、指名される従業員が別にビザ申請を行います。

ノミネーションの流れは3つあります。

1. サブクラス457ビザからの移行(TRT: Temporary Residence Transition)
2. 直接申請する
3. 労働協定による申請をする
申請者が1のTRT、または2の直接申請のどちらのやり方のもとにあるかによって、適用されるノミネーションの基準が変わります。
1のTRTは指名雇用主のもとで過去3年のうち2年間457ビザを保持していた人が利用可能で、このビザ取得の流れは、ビザ申請者にとって最も有利なものです。
もしあなたがオーストラリアにて就業経歴がない場合は、ほとんどの場合2の直接申請の基準に則る必要があります。
また、申請者は申請時において50歳以下であること、またILETSのスコアがすべてのカテゴリにおいて6.0以上でないといけません。

RSMS

地域スポンサー移住スキームビザ(RSMS: Regional Sponsored Migration Scheme)は地方、または低人口地域のオーストラリア事業主が地元の雇用市場からでは埋めることのできない欠員を外国人技術者を雇うことによって補えるようにするものです。
RSMSの申請者は法上の499セクションに記される通り50歳の年齢制限はなく、最優先に処理されます。
積極的かつ合法的にオーストラリアの地方で従事し、その他の特定要件を満たし、その業務ポジションがRSMSにカバーされている地域である場合に限り、その被雇用者はこのスキームに参加することができます。

’指定地域’は郵便番号によって定義されます。
現在はシドニー、ウロンゴン、ニューキャッスル、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコーストを除く全てのオーストラリアの地域がRSMS対象となります。
ENSのようにRSMSプログラムも同じく3つの異なるノミネーションの流れ(1. サブクラス457ビザからの移行、2. 直接申請、3. 労働協定による申請)があります。
このプログラムは、従事する職業が、移民のための職業リストに含まれていない場合に適しています。